オストメイトの体験談
柴﨑 由美子様より
こんにちは!
かわいいストーマをお腹にお持ちのオストメイトの仲間たちも、オストメイトのお友達やご家族の皆さんも、年明けからの大寒波のおり、お元気にお過ごしでしょうか?
自称 《史上最強の有袋類》芝崎 由美子です。
オストメイトが先か、トライアスリートが先かと申しますと、泳げないのにトライアスロンに出たくてダルマ浮きから水泳を始めたのは28歳。
お尻のちいさな突起物が指先にあたって、直腸癌と診断されてオストメイトになったのは50歳。
手術前にストーマ専門の看護士さんから、
『変わらずになんでもできますよ』
と言われて、そのつもりでおりました。
ところが、いざ、検索してみると、オストメイトで運動されている方の情報に辿り着けない。
同じ経験をお持ちの方がいらっしゃったら、大いに共感してください!
思いつく限りの言葉を入れて探しましたが、日本では巡り会えませんでした。
ためしに、英語で検索してみたら、出るわ出るわ♪
外国の方だって、日本人だって、オストメイトに違いはない。
だったら、私が体験して、情報を発信しなくてはなるまい。
そんな、運命を感じました。
コロプラストさんのモデル募集にも、駄目元で名乗りを上げました。
疲れずに日常生活を送ることや、手術前と同じくらいに働けるようになるまで、今、振り返れば、思っていたよりは、時間がかかりました。
恐る恐る区民プールに行ってみたのも、歩くことから始めようと職場の三駅手前で降りてみたのも、ストーマにする手術の一年後に直腸脱(お尻から腸がシッポのように出てきました。ジャパニーズボブテイルからボブと名付けました )
ちなみに、私のストーマは、たらちゃんと言います。
脱線しました
直腸脱の手術から、2〜3ヶ月が経ってからでした。
私は、オストメイトになったことで、素敵な出会いがありました。
コロプラストさん
三笑堂さん
トレーナーの野島賢先生
その野島賢先生に出会ったことで、強い肉体を手にいれることができた静岡のオストメイト宮崎 浩さん
賢先生と浩さん
最強のふたりの力添えを頂いて、トライアスロンを始めた頃から夢に描いていた千本松原のトライアスロンリレーに出場することができました!
8月の静岡の千本浜で、私は750m泳ぎ、バイクの浩さんにタスキを繋ぎます。
最終競技のランでは、賢先生の力走で順位がぐーんと上がりました!
あの夏の輝く思い出から、一年と数ヶ月。
私のお尻は、直腸癌の浸潤で皮膚が広く取り去られているため、ボブが出てこないように、縫い縮めてあります。
まだ、怖くてバイクに乗れないでいます。
ランはなんとか、55kmまでは走れました。
自力でのトライアスロン種目まで、あとバイクを残すのみ。
リデビュー戦は、大好きなロタ島と決めています。
私には、使命があるから、やりますよ!
どうぞ、応援してください!
そして、
一歩を踏み出すことに躊躇している方、
これからオストメイトになるよと宣告を受けた方、
なにか、私でお役に立てることがあったら、きいてくださいね。
一緒に、進みましょう♪
私の夢は、
一、50歳代でアドベンチャーレースに出ること。
一、80歳代で、トライアスロンのアイアンマンレースで優勝すること。
一、ボディビルの世界大会で、イギリスのオストメイトのボディビルダーのZoey Wrightちゃんに会うこと。
です。
おかげさまで動ける身体と、パワーをくれる素敵な皆さんに囲まれて、この宿命を全うします!
アドベンチャーレースは、山岳の複合競技で、1日のものから一週間のものまで、マウンテンバイク、乗馬、カヤック、ロッククライミング、山岳マラソンなどの種目があります。
野島賢トレーナーと宮崎浩さんを知ったきっかけは、こちらです。